サロンワークをしていると当然ながら、困ったお客様、無茶振りのお客様、クレーマー気質のお客様…いらっしゃいますよね。
どう対処したらいいか分からず、一人で抱え込んでしまう事も 多いのではないでしょうか。

実際の相談内容
こちらは、サポート付き3ヶ月コース 「皮膚と脳の方程式」の受講者さんから、アウトプット課題提出をLINEで 頂いた際の内容です。
痛ネイルをご希望されてしまい、うちを選んで来て頂いているのに断ることもできなくて承りました。
でも、納得いく出来に仕上げられず、時間もとてもかかって疲労困憊になり、笑顔でお見送りもできなかった…
これ、あるあるだなー!と 思いました。
あなたも似た様な経験はないですか?
- ウチを選んでご来店くださっているのだから断りたくない
- 断ったら失望させたり失客に繋がるんじゃないかと怖くて断れない
かと言って、断らずに承り続けるというのも、不安が積もるばかりですよね。


こんな気持ちになって、憂鬱になるのは当然だと思います。
技術習得だけが正解ではない

【注意】2017年に著作権侵害・商標法違反で逮捕というニュースにより、痛ネイルは違法と明確になりました(※画像の作品は2004年頃に作成)
もちろん、ネイリストならできる技術が満足に提供できなかった場合なら、練習をすれば良いだけです。
でも、痛ネイルなど少し特殊な技術の場合、次にいつ依頼されるかも分からない中で、勉強や練習をしよう!とは踏み切れない方も多いはず。
私個人の話をしますと、模写は得意な方なので痛ネイルも可能ですが、売りにするつもりはありません。
とはいえ、依頼があれば「売上につながる」と割り切って以前は対応していました(笑)
ですが、2021年現在は著作権侵害の問題もあり「明確にキャラクターを描くこと」はお断りしています。
▶︎「痛ネイル」は違法って本当?!どこまでならやってOKなの?(準備中)
痛ネイル対応のための6つのルール【心を守るために】
とはいえ、無計画に受けるのはNG。
私は以下の6つのマイルールを設け、心にゆとりを持たせています。
① 予約枠は通常より長めに確保する
痛ネイルは1本描くだけでも時間がかかるため、30〜60分は長めに予約枠を取るようにしています。
② 所要時間を事前に伝える
ご予約枠は長めに押さえてこちらは安心でも、お客様がいつもと同じくらいで終わると思っていたら意味がありません。
お客様には、「いつもより時間がかかる」ことを必ず伝えます。
③ 完璧は難しいことを説明・承諾を得る
ネイリストはアニメーターではないし、爪の曲面に描くイラストは更に難易度が高くなるもの。
過去作品などを見せて、どの程度の再現度なのか確認してもらいます。
④ 料金が高くなることを事前に説明
施術時間・集中力・技術が必要なため、「通常料金+1本2,000円〜」など、事前に伝えておきます。
⑤ デザイン内容を事前に把握・予習
アニメや漫画を見ない私には必須!
事前にキャラクター名などを確認し、特徴や雰囲気を予習します。
⑥ 使用するカラー・道具は事前に準備
当日慌てないためにも、使用カラーやパーツなどは準備しておくことが効率も良く、時短のカギにもなります。
「困った」を感じたらルール化するのがカギ
サロンワークでは、想定外のオーダーや“クセの強い”お客様に出会うことは日常茶飯事。
そのたびに凹んでいては、メンタルがもちませんよね。
だからこそ、困った経験を「ルール化」して蓄積していくことが重要です。
- 今日困ったことは、何をルールにしたら防げる?
- どうすれば、次に同じことが起きても冷静に対応できる?
を、自分なりに書き出し、それをルールにしていきましょう。

小さなルールが少しずつ溜まっていくと、少々変わったお客様がご来店されても、ビクともしないネイリスト(笑)に、いつの間にかなれますよ。
↑ これ、ホント!!
ルール化はクレーム予防にもなる!
例えば、 当日に痛ネイルをお願いされても 「事前に連絡してもらう」のルールがあるとします。
予約枠の問題や事前準備の事など、真っ当な理由をもって毅然と当日の施術は断ることが可能になります。
もしルールがなく、場当たり的な対応をしていると、お客様に不信感を抱かせかねません。
そうなると、人間って不思議なもので、「なんで出来ないの?!」「そんな事どこに書いてあるのよ?!」と荒立て始める人もいます。
でも、真っ当な理由を毅然な態度で伝えることで、お客様も納得してこちらのルールで動いてくれます。
ネイリストは尽くしすぎに注意!
ネイリストはお客様の要望に応えたいという奉仕型の職業。
職人気質で尽くすタイプの人ほど、お客様の我儘を全力で受けとめ、応えようとし過ぎてしまいがち。
でも、それが裏目に出て、自分がボロボロになってしまっては本末転倒です。
もしあなたが「振り回されてしんどいな…」と感じた時は、“自分のため”にも、“お客様のため”にも「ルールを作る」という視点を持ってみてくださいね!
PS.
「好きなことで自由に働けていいよね〜!ストレス全然なさそうで羨ましいわー」などと心無いことを言ってくるお客様には…
「え〜そんなことないですよ〜!」と笑顔で対応しつつ、心の中では「(お前みたいな客がいなければな!)」と毒づくルールにしています(笑)
PPS.
YouTubeに大理石ネイルの描き方をアップしました!色を変えれば どんな天然石ネイルもできるようになりますよー!
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